熊野古道 小辺路(こへち)を歩く(3泊4日縦走ルート 1日目)
2017.05.24
【熊野古道 小辺路 コースデータ】
2017年5月3日~5月6日
高野山~熊野本宮大社 3泊4日
コースタイム:21時間半(全行程を歩いた場合、休憩含まず)
総歩行距離:67km
【コース情報】
1日目 :高野山 千手院バス停→大股バス停 約16.8km コースタイム:約5時間 野迫川温泉泊
2日目 :大股バス停→三浦口 約15.9km コースタイム:約5時間 五百瀬・神納川地域泊
3日目 :三浦口→十津川温泉 約19.2km コースタイム:約6時間 十津川温泉泊
4日目 :十津川温泉→熊野本宮大社 約15km コースタイム:約5時間半
※各コースタイムには休憩を含みません
地図については、十津川村役場 観光振興課が編集されているこちらのマップがとても詳しいです。こちらの地図で特に問題なく歩けました。
【十津川村HP 世界遺産登山マップ 熊野参詣道小辺路】
※このリンク先のマップは小辺路の商業施設などにも置いてあります。スタート地点の高野山観光協会で頂いておくことをおススメします。
上記のマップや道中の案内板は非常にきめ細かく、丁寧に書かれていますが、山道のほかに民家の路地や国道などいろんな道を通ることと、山中には林業用の作業道がとても多いのでコースは常にチェックしてください。
ゴールデンウィーク、「ロングトレイルしてみない?」という友人に誘われ、私も以前から熊野に行ってみたかったこともあり、3泊4日で小辺路を歩くことにしました。
しかし、いざルートや宿泊などについて調べようとすると、中辺路の観光ルートなどは沢山見つかるのですが、小辺路を全行程歩くことを前提とした情報があまり見つかりませんでした。ゴールデンウィークの混雑もあってなかなか宿が取れなかったりなど紆余曲折ありましたので、そのあたりも含めて、今後小辺路踏破を検討する方の参考となるようルート紹介&レポートしてみたいと思います。
【5/3 高野山~大股バス停(野迫川温泉 ホテル のせ川泊)】
前日2日の夜、東京駅発大阪行きの夜行バスで出発。予定では6:50に大阪に着くはずだったのですが、東名高速のゴールデンウィーク渋滞に巻き込まれ、途中停車の京都駅に着いた時点で2時間以上遅れの8:00。さらに京都~大阪間の名神高速が30km以上の渋滞とのことで、京都駅でバスを降りて電車で高野山へ向かいました。ところが、電車も難波駅から南海高野線の特急で行くのが一番早いのですが、全席指定の特急はすでに満席。仕方なく急行で向かいました。恐るべしGW。
高野山に着いた時点で予定を2時間近くオーバーしていましたが、高野山観光も今回の目的の一つだったため、簡単に見て回ります。
迫力ある大門。
尚、高野山エリアもとても広いので、あちこち見て回る場合はバス(フリー切符もあります)を使うと時間の節約になります。
小辺路のスタート地点、金剛三昧院の手前に来たのは既に午後2時!!
「まぁマップ(上記リンク内のパンフレット)に歩行時間5時間って書いてあるし、今日のルートはそんなに高低差も無いから早足で巻いて行けばギリギリ着けるでしょ!」と、歩き始めます。(後にこれが甘かったと思い知る)
高所恐怖症の人には辛そうなこんな橋を渡ったりしながら歩きます。
途中のトイレはすごくキレイ!民家もある場所なので不思議ではないのですが、山のトイレに慣れた感覚だと衝撃を受けました。
こんな、民家の軒先?というようなルートもあります。ここも案内板があるので安心です。
しかし、このあたりで誤算に気づきます。
普通の登山ガイド本などに載ってるコースタイムなら十分に巻けるであろうペースで歩いていた私たちですが、小辺路のパンフレットに記載のコースタイム、全然巻けません。。。結構健脚者のペースで書かれていたようだとこの時に気づきました。
ルートは高野龍神スカイライン合流地点から一旦車道に出て30分ほど歩き、水ヶ峰分岐から再び参道に入るのですが、この時点で時刻は午後4時すぎに。そこで、一旦チェックイン時間の確認なども含めて本日のホテルに電話を掛けたところ、「今の時間からの山道は危ないから!」と言われ、水ヶ峰分岐までお迎えに来ていただけることになりました。
今回のメンバー全員山道は慣れているし、当然ヘッドライトも持っているし、比較的平坦で道幅もあると思われるコースだったので多少暗くなる分にはいけるかなと思っていたのですが、ホテルの方の話では夜間はイノシシや猿など野生動物が活発に活動しており、想定外の危険もあるよ!と怒られてしまいました・・・。(普段は仕事で安全を啓蒙しておきながら申し訳ないです・・・)
というわけで、ここで約7.5キロをショートカット。GWの渋滞で想定外とはいえ、初日にしていきなり全行程の踏破を断念せざるを得ない事態に一同がっくり。とはいえ安全第一なので、楽しむことを一番に!と気を取り直しました。
この日のお宿は、「ホテルのせ川」さん。
当初予約しようとした、大股バス停付近においては最も有名と思われる民宿はすでに満室でした。のせ川さんは少々お値段は上がりましたが、さすがホテルだけあって、キレイな建物に広いお風呂に豪華なお食事で、快適に過ごすことができました。3階建てのホテルのエレベータは、野迫川村で唯一のエレベータだそうです。
真ん中のお刺身が「アマゴ」という名物の川魚なのですが、サケ目サケ科に属する魚だそうで、身がほんのりピンク色。柔らかくてとても美味しかったです!(最終日に至るまで各お宿で出てきたので毎日食べました)
山歩きなのに、温泉にゆっくりつかって、布団でゆっくり眠るシアワセ。。。ということで、初日は終了しました。
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